睡眠障害

睡眠障害には次のような病気があります
当院では日中の眠気や夜間睡眠について睡眠ポリグラフィを用いた検査を行っています

 

不眠症

夜間の不眠は、日中の不安や抑うつ気分が原因だったり、睡眠に対して強いこだわりのために「眠れている」のに 「眠れていない」と思い込みことが原因だったりします。また、早くから床に入って寝ようとしたり、朝目が覚めたのにいつまでも寝床に いることも不眠の原因になります。不眠症の改善には睡眠薬だけではなく生活指導、生活習慣を見直す必要もあります。 なお、睡眠薬を服用していると認知症、うつ病、中毒になると心配される方がおりますが、医師の指示通り服用していればそのようなことは決してありません。

ナルコレプシー

日中に突然強烈な眠気に襲われ入眠してしまう病気で、授業中や仕事中に居眠りしてしまうため「怠け者」「だらしがない」ととらえられてしまうことが多い。 また、突然寝てしまうため思わぬ事故にあったり、けがをしたりすることが多い。 夜間の睡眠は異常なく、日中の覚醒を維持する機能の障害が原因といわれている
主な症状
1)睡眠発作:突然襲われる強烈な眠気
2)脱力発作(情動脱力発作):笑う、怒るなどの強い情動時に身体の一部ないし全身の力が抜けてしまう
3)入眠時幻覚:入眠直後に現実的で鮮明な幻覚をみる(幻視)、ときに幻触や幻聴を体験する
4)睡眠麻痺(金縛り現象):入眠時などに全身が麻痺して身体を動かせない、声も出せない症状

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、主に睡眠中に上気道という呼吸の通り道が狭くなり無呼吸と大きないびきを繰り返す病気です。 比較的頻度の高い病気ですが、この無呼吸やいびきによって睡眠が妨げられ日中にだるさや強い眠気を伴うことがあり、仕事や勉強の 能率が落ち、時には眠気による事故など起こすことがあります。肺や心臓の病気の原因にもなります。睡眠ポリグラフィ検査により無呼 吸や低呼吸の頻度を調べ、中等症の場合にはマウスピースを使ったり、重症の場合にはCPAP(シーパップ)という装置が使われます。

むずむず脚症候群

むずむず脚症候群は、レストレスレッグス症候群、下肢静止不能症候群とも呼ばれ、脚がむずむずする、脚がそわそわした感じがする、 皮膚に虫がはうような感じ、時には痛みを感じる不快な感覚異常の症状が脚を中心に現れる病気です。症状が夜間に生じることが多く 不眠症の原因にもなります。症状が感覚異常のため検査・診断は難しいですが、くすりにより症状の改善が見込まれます。